JOURNAL

夏のセール、思索

2026.07.04

 

矢口です。

 

「近年、日本の夏は10月まで続く」、東京で活動されている服デザイナーさんたちはこの様な感覚。

だから、秋物新商品第一弾の企画としては半袖など長い夏を意識したアイテムがこれまで以上多々並ぶ様になった。

 

信州松本であっても確実に9月までは夏である。

服にアグレッシブなお客様であっても、さすがの暑さにしっかり秋物をチェックされる感覚が後ずさりされても致し方ない。

 

だから必然、私の感覚的も「これまでの8月お盆明けから秋の深まりを感じられる売り場にガラリと変わる」と言うよりは、9月10月の夏を引き摺った季節を楽しめるアイテムのご提案を意識する様になってきた。

そう、夏物の販売時期は確実に長くなっている。

 

その感覚から、春夏シーズンにセレクトした作り手様渾身のアイテムを大切に販売したい気持ちは募り、販売計画を堅守し易い小規模店舗とうい事もあり夏のセールは7月末から行う事が理想的だと今考えている。

バブル景気だった私の学生時代は7月末くらいのタイミングだったかと曖昧に記憶していたり、でもその後どんどん前倒しになって、ネットショップも隆盛になって、プレセールもオープンセールとなって、6月末からセールが始まるリズムが定着してしまった感。

 

でも、気候変化と共に夏のセールは7月末くらいで良いのではないかと言う感覚も、きっと多くのアパレル関係者は感じているに違いない。

しか、その感覚は未だ具現化しておらず、沢山のお店を構え、従業員さんを雇い、在庫も多く持たれている大規模店舗さんやメーカー様直営店では先週あたりから今季もセールが始まった、オンラインショップも一斉に。

 

正直な心持ち、7月末からのセールに移行したい私ではございますが、当店で販売しているアイテムがブランドオンラインショップをはじめネット多くのショップさんでお安くなってしまっていることで私の立場から2つの事案を考える。

一つは当店のアイテムが売れ残ってしまうのではないか?、もう一つは当店で楽しいお気持ちで定価ご購入いただきましたお客様が、ネットでご購入くださったブランドの事を検索なさった際に当店よりお得な価格で販売されていた際に”一抹残念な気持ち”をお感じになられるのではなかろうか?と言うこと、経営面では前者の意識も大切ではあるのですが”店頭ご来店のお客様にお選びいただけると考えて仕入れている服たち”その心配はあまりなく、私としては後者、お客様に残念なお気持ちを抱かせてしまう状況を懸念する。

 

当店、本日から夏のセール第一弾が始まりました。

第一弾は、この後者の状況を意識したセールアイテムラインナップとなっております。

 

近年、お取引条件にてオンラインショップでのセール表記を禁止してくださっているブランド様も増えてきた(店頭ではお店の判断に任せられている)。

小規模なお店で、松本市と言う多くの方が闊歩される好市場環境の有り難さもあって、この様なセール時ネット空中戦を避けられる規定は私として好意的に受け止めております。

 

「夏のセール、思索」。

 

とは言え当店もオンラインショップでセールの恩恵を受けていますし、また小規模店はやり易いですが大規模店の長年慣習の方針転換は難儀。

それでも、猛暑長夏がデフォルトとなった日本、全体として徐々近しいタイミングで夏のセールスタート時期を今より後ろ倒しにする流れが生まれてくれればと。

 

兎にも角にも時勢の変化の中でどの選択が正解であるのかを悩み熟考しお店の運営をしております、そして本日から当店夏のセールが始まりました!

初日の本日、嬉しき沢山のお客様にご来店いただき充実感いっぱいです、お店を閉めてこの投稿を書く、ありがとうございます!