Ryan Schnirel
2025.07.10
矢口です。
昨日定休日、東京へ展示会出張に行って参りました。
この日は6件の展示会を拝見しつつ、その合間拝見したい個展へ寄り道を。
青山「ATELIERMO」さんでは、和紙職人ハタノワタルさんの個展を拝見。
「Playmountain」さんでは、アメリカの陶芸家「Ryan Schnirel」の個展を拝見。
Ryan Schnirel Exhibition ”Long language of the Rock”
会期 : 7/8(火) – 7/17(木)
カリフォルニア州メンドシーノで作陶をするライアン・シュニレル(Ryan Schnirel)。広大な海と深い森に囲まれた自然豊かな土地で暮らす彼は、自らの手で掘り出した土を使い、海で採取した塩を窯にくべ、森で得た薪を使い作品を焼き上げます。“Rock Bowl”と名付けられた作品には、メンドシーノの土地の恵みが深く刻み込まれています。実直で穏やかな精神性、そしてメンドシーノの風土が育んだ創造性は、彼が生み出すおおらかな造形の中に、独特な力強さとして現れています。また作陶にとどまらず、大学教授として教壇に立ち、地元学生への農業指導や宿場の管理など、多岐にわたる活動は作品に豊かな奥行きを与えています。
轆轤を用いず手捻りで荒々しく仕上げられた造形、日本で言う焼き締め技法である、釉薬を掛けず、メンドシーノの土と薪の炎、そして海の塩から表現された作品。
在廊していたライアンが、メンドシーノの激しい潮の流れが作った断崖絶壁で荒々しく岩場の海岸線の写真を見せてくれつつ説明してくれた。
作風は全く違いますが、同じくアメリカの陶芸家 Adam Silverman(アダム・シルバーマン)を思わせる荒々しワイルドな作風。
20年陶芸をやっているというライアンのナイスガイっぷりも嬉しく、カリフォルニアの波が寄せた浜、水と土の交わりを想像させる作品を購入、気持ちほくほくで次のブランド様展示会へ向かった。
5週続く展示会出張1週目、灼熱の東京は信州人にはなかなか厳しい環境でしたが、集中と息抜きのリズムでとても充実した1日となる。
今日は早速、「TEATORA」の2026SSオーダーを仕上げて提出いたします。