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木工作家 市川岳人さん作、クラロウォールナット花器2作品

2025.07.08

 

 

 

<HOUSEHOLD>

 

木工作家 市川岳人さん作、クラロウォールナット花器2作品。

 

一つ一つの木材個々性を見極め、木工旋盤により回転させたながら木を削り出し、1点ずつ異なる造形が生み出された市川さんの作品。造形と木目の美しさを楽しみ、また木ならではの経年変化と共に日々重なる時間を楽しむ木の作品。クラロウォールナットの材は貴重。今から約180年ほど前に北米に自生していたアメリカンブラックウォールナットに、ヨーロッパから持ち込んだイングリッシュウォールナットを接ぎ木して生まれた種。硬い殻のイメージあるウォールナット=クルミ、その殻が薄くなるように、そして甘いナッツがたくさん取れるようにと品種改良のためにアメリカンブラックウォールナットにイングリッシュウォールナットを接ぎ木した事がクラロウォールナットの始まり。しかし、クラロウォールナットの実は思いのほか食用には向かない味で接木が廃れ、そのまま長い年月が経ち大きく育ったこのクラロウォールナットを伐採したところ木目の美しさに目を奪われます。ただ、このクラロウォールナットは人の手によって生まれたものであり自然界で自生しない木、個体が増えることもなく、絶対数が少ないため非常に希少価値高い木材です。高さのバランス、造形のバランスがとても良く、2つ並べてディスプレイしていただくのも空間に凛とした引き締まりをもたらしてくれると感じます。

 

「市川岳人」 クラロウォールナット装飾台付花器 ¥25,850-

「市川岳人」 クラロウォールナット花器 ¥8,800-