JOURNAL

Dieter Ramsと松本市美術館リニューアルオープン

2022.04.12

 

矢口です。

 

Dieter Ramsと松本市美術館リニューアルオープン。

 

Dieter Rams(ディーター・ラムス)は、ドイツ出身のインダストリアルデザイナー、家電製品メーカーであるブラウン社と密接に関わるとともに、インダストリアルデザインにおける「機能主義」派の人物。

 

ラムスは、1943年から1957年にかけてヴィースバーデン製作技術学校で建築ならびに大工技術を習得した。 1953年から1955年まで建築家オットー・アペルのもとで働いた後、電気機器メーカーであるブラウンに入社、1961年よりデザイン部門のディレクターとして1995年まで勤務した。ラムスはかつて、自らのデザインアプローチを「Weniger, aber besser」、つまり「Less, but better(より少なく、しかしより良く)」と語ったことがある。 ラムスと彼のスタッフは、ブラウン社で記憶に残る数多くの製品をデザインしている。コーヒーメーカー、計算機、ラジオ、オーディオ、ヴィジュアル機器、消費家電およびオフィス機器など、彼が手がけたデザインの多くは、ニューヨークのニューヨーク近代美術館など、世界中のさまざまな博物館の収蔵品となっている。 ディーター・ラムスは、1998年に退社するまで、 30年以上にわたりBraun A.G.のデザイン部門のトップとして活躍した。 彼は今なおデザイン業界において伝説的存在とされている人物。(ウキペディアより転載)

 

注目されている方はずっと前から注目されておりますが、昨今伊勢丹での展示がありましたり、デザイン媒体でのピックアップが増しているデザイン界の巨人であるDieter Rams(ディーター・ラムス)。

彼のデザインした300点の作品を丁寧に写真付きで解説されておるのがこちらの本、見応え十分、所有意義十分。

氏の得意カラーであるオレンジ色の装丁がインテリアにも素敵だったことも動機として、当店蔵書に仲間入りいたしました

 

「デザイン」の十か条。良いデザインは革新的である。良いデザインは製品を便利にする。良いデザインは美しい。良いデザインは製品を分かりやすくする。良いデザインは慎み深い。良いデザインは正直だ。良いデザインは恒久的だ。良いデザインは首尾一貫している。良いデザインは環境に配慮する。良いデザインは可能な限りデザインをしない。

 

氏が提唱したこのセンテンス、デザインの世界ばかりでなく、お店のより良き有り様にも大いにシンクロし、とても感慨深い。

深く噛み締め、自店に置き換え、かく在りたいと思います。

 

 

さて、リニューアルのため1年間休館していた松本市美術館が新装動き出す。

2022年4月21日(木)にリニューアルオープン、一発目の企画展は以下の様。

 

悠久の時を感じられる企画展と、リニューアルされた美術館を拝見に行ってこようと思います。

 

御大典記念特別展 よみがえる正倉院宝物 -再現模造にみる天平の技-

会期 2022年4月21日(木) 〜 2022年6月12日(日)
月曜休館(ただし5月2日は開館)

会場 企画展示室
観覧料
当日券 大人1,500円(前売り1,300円)
大学高校生・70歳以上の松本市民1,000円(前売り800円)

正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々です。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など多彩な分野にわたります。中には、西域や唐からもたらされた国際色豊かな品々も含まれるなど、天平文化華やかなりし当時の東西交流もうかがい知ることができます。しかし、1300年近くという長い時代を経て今日にいたる正倉院宝物は、きわめて脆弱であるため、毎年秋に奈良で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外はほとんど公開されてきませんでした。正倉院宝物の模造製作は、明治時代に奈良・東大寺で開催された奈良博覧会を機に始められました。明治時代後半より、宮内省正倉院御物整理掛のもとで、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれましたが、昭和47年(1972)からは宝物を管理する宮内庁正倉院事務所によって宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作が行われるようになります。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきました。本展は、これまでに製作された数百点におよぶ再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけることと思います。

正倉院公式サイト