JOURNAL

NOKTON 50mm F1.2 Aspherical

2024.04.19

 

 

 

 

 

矢口です。

 

風のない朝一番、爽快に澄み切っていた空。

日の出からの寒暖差からか、風が立ってきたらばすぐさま茶色にくすむ。

 

黄砂がひどい。

花粉症状が楽になってきた頃合いですが、黄砂もなかなかに気分と身体に応えます。

 

さて、タイトルVoigtlander「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical」は、信頼にして心酔中の長野県中野市コシナ社が作るレンズ、F1.2と明るい標準単焦点のこと。

Eマウント版は市場に出回っている数が圧倒的に少なく、マッ◯カメラさんでも中古ラインナップにほとんど上がってこないレアな玉。

 

それがたまたま中古良品で一月前に出てきた、F1.0の新型レンズの発売があったからか。

中古価格も良心的で、意中狙っていたレンズの出現にこの稀有な機会を逃しまじと思考停止でポチリした。

 

先にはソニー純正、そしてこのタイミングでシグマからも50mmF1.2が出てきている。

どちらもレビューでは各種収差を抑えた現代最新設計の優秀にしてキレの良いレンズ、でもデカくて高額。

 

それに比べて「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical」は、マニュアルフォーカスの為小さく、常用つけっぱなしでも苦にならない大きさ。

でも、絞り開放付近では切れ味ほぼなくふんわり、色収差も盛大。

 

絞り込んでも同社標準レンズ Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalみたいな圧倒的切れ味とコントラスト高い絵作りではない。

でも、F1.2の明るさからくる穏やかで何か物言いたげな奥行き感が良い、フィルムカメラ時代のヤシカコンタックスプラナー50mm F1.4を思い起こさせる懐かしい描写傾向も好感触、好き。

 

そんな訳で手にしてから1ヶ月、毎日このレンズの美味しい使い方を試行錯誤で試す日々。

簡単に吐き出す雰囲気良い絵作りではなくともレンズの良個性を深掘る思案もやぶさかではないくらい、私も歳を重ねたなぁ〜っと。

 

でも、フリンジが激しいのでPC現像作業が必要、このレンズは。

「どちらがオススメですか?」と問われれば、即答J-PEG撮って出しでも圧倒的気持ちの良い撮影体験ができるAPO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalをオススメするくらいのイメージです。