JOURNAL

DAIDO & NAKAJI

2024.03.12

 

 

 

 

 

矢口です。

 

春を感じる日もあったくらい暖かかった2月、でも3月の松本エリアは冬に逆戻り。

雪の日も数日あったくらい春がっとく感じられる日が続いている。

 

春物の実売機である3月、この寒さは季節商売の洋服屋にも影響はある。

 

服がお好きな方は2月から気持ち高く春物をご覧くださり大変順調な2月を送れました。

でも、多くの方が春服を求められる3月、10日ほどがすぎましたが、まだその流れはハッキリと感じられない印象。

 

しかし、天気予報を見ると雪マークもなくなり、本日の雨が明けると明日から気温が上がる日が続く。

桜咲く春もそう遠くはない!

 

リアルな桜のひと足さき、花咲かせたのは松本後出身の山崎貴監督が手がけた映画「ゴジラ-1.0」。

アメリカの映画の祭典アカデミー賞 視覚効果賞を勝ち取った。

 

このアカデミー賞 視覚効果賞と言えば、スター・ウォーズ、スーパーマン、E.T.、インディ・ジョーンズ、ターミネーター、タイタニック、ジュラシック・パーク、マトリックス、上げればキリが無いくらい私も含めた多くの日本人が感激を持って楽しんだハリウッドの超大作が歴代受賞している栄誉ある賞

 

「ゴジラ-1.0」を観ていない私としては、あまり凄さを感じきれずにニュースを見ていたのですが、記事にコメントされている非常に多い方の内容を読んでいたら、この偉業さがジワジワ感覚に浸透してきた昨日でした。

桜咲いた山崎貴監督並びに、関係されました多くの皆さま、おめでとうございます。

 

っと、前置きが長くなりつつ、本日のタイトル「DAIDO & NAKAJI」。

 

写真家 森山大道さんが桜を撮った写真集『Daido Moriyama: Ango』を購入、当店図書に所蔵しました。

明治から昭和の時代を生きた日本の小説家、評論家、随筆家 坂口安吾の傑作と名高い短編小説「桜の森の満開の下」と、森山大道さんが撮り下ろした漆黒の桜の写真の共演がじっくり拝読したい一冊。

 

気に留まった写真集はついつい買ってしまう私ですが、良い歳のおじさんなので好きな事に出費することは良しとしております。

でも、そんな写真集を見て論評するような知識も感覚もなく、ただただ眺めて自分の感覚に触れさせていると言ったところ。

 

私の記憶装置が優秀なAIであれば一片も漏らさずインプットされているのであろうけれど、断片の断片だけが、いやむしろ買って観たと言う記憶だけが残っているのかもしれません。

それでも、森山大道さんや土門拳さんのモノクローム写真には、奇才な視点と精密で力強い表現への驚愕を覚え写真集を拝見する。

 

そこにもう一冊買ってしまったのが、最後の写真 安井仲治さんの展覧会の図録。

前述の森山大道さんや土門拳さんほか、錚々たる写真家たちに評価されている戦前のアマチュア写真家安井仲治さん。

 

現在、東京ステーションギャラリーで始まった安井仲治さんの展覧会、SNSでフォローしている写真家さんの何人かも観て良き評価を書かれておりました。

それに釣られ、私も観に行きたい気持ちはあれど、3月4月は予定を組めないことが分かっているため図録をAmazonでポチリした次第。

 

「安井仲治は1920-40年代に活躍した写真家であり38歳で逝去した。安井は大阪のアマチュア写真団体である浪華写真倶楽部や丹平写真倶楽部に属し、モダニズムからリアリズムまで幅広い作風の写真を制作。流行に押し流されず、あくまでも自身の眼に固執し、今の時代においても斬新さを感じさせる作品を数多く遺している。 森山大道さんは安井仲治を敬愛しており、1987年にこの「仲治への旅」を出版。「仲治の写真は日本の写真のルーツであり、日本の写真の父なんです」と言わしめる程。」

 

昨日、手元に届いたばかりの安井仲治さん図録。

全く知識のないところから何を思うのか?腰を据えてページを捲る初手時間が楽しみです。