JOURNAL

Saul Leiter The Centennial Retrospective

2023.12.05

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

「Saul Leiter The Centennial Retrospective」|ソール・ライター センテニアル レトロスペクティヴ

生誕100年を記念した特別版、世界8カ国で刊行。ソール・ライター(1923~2013)は、89歳で亡くなる直前まで、毎日写真を撮り、絵を描き、膨大な数の作品を遺した。彼のインスピレーションの源はマンハッタン東10丁目の自宅アパートのわずか数ブロック内であり、ありふれた場所に美を見出す天才として、ニューヨークの街をカラーで切り取った世界観は、今日広く注目を集めている。その一方、1960~70年代、『Harper’s Bazaar』でのファッション写真家としての活動、モノクロの景色、“親密なポートレート”のヌード、ヌード写真にペイントを施した作品などは、彼の生前に世に出ることはほとんどなかった。本書は、ライター生誕100年を記念して、ソール・ライター財団が管理する膨大なアーカイブをもとに、未発表作品、コンタクトシート、人生をたどる写真付き年譜など、貴重資料を駆使しながら、ソール・ライターの表現の多様性と試作の源泉、その全貌に迫る決定版作品集である。

 

11/20に発刊されたばかりのこちらの本、今年の夏に渋谷ヒカリエで開催された「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色 – 東京」展くらいから発刊の告知がされていた。

1万円近しい金額するし、ライターの写真集は幾冊も持っているし、「どうしようかなぁ〜?」って予約もせずに考えていた私。

 

発売に合わせた時期にAmazonブラックフライデーセール。

この本はセール価格では無かったのですが、それに合わせ日用消耗品をまとめ購入、ポイントを稼ぐ。

 

「よし、買うぞ!」って思ったら幸運、Amazon倉庫内で傷物の出物、写真の様に表紙帯にダメージがある個体が1,000円くらい安く出ていた。

どうせ傷つくから気にしないってタチの私は、ポイントも合わさりお得感あり、一気呵成に購入し、先週末手元にやってきた。

 

大きさ310×260×36mm、352頁。

数字で見るよりもさらに厚く大きく、本棚映え素晴らしい存在感。

 

内容は、これまでの写真集に有ったもの無かったもの入り混じりながらも、本の大きさも手伝って迫力十分、見応え十分。

ヒカリエの展示会で観たファッション誌カメラマン時代の作品や絵画もより多く掲載され、解説文も読み応えあり。

 

表現すると”ライターの写真集を一冊持つならばこれ!”と言った感覚、まさに決定版。

絶版プレミア価格で入手出来ない「Early Color」の事は分からないまでも、値段相応、いやそれ以上の所有満足度を持てる写真集ではないかと思いました。

HIROMIXから川内倫子森山大道、どなたか風を工夫して真似て写真を撮る事は”まねぶ”(=真似をしながら学ぶ)の観点からも良き習慣。

街スナップでのソール・ライター先生の視点、私個人として富に”まねぶ”したい素敵な写真です。

 

良い写真集、買っちゃいました^^