JOURNAL

腰を抜かす

2023.10.19

 

 

 

 

矢口です。

 

一昨日火曜日、閉店間際のこと。

人生で初めて、「腰を抜かす」という言葉に近しい感覚を味わった。

 

それは・・・

 

閉店時間になったので店内照明を落とし、最低限の間接照明で閉店作業をしていた時。

「すみません、見せていただく事はできますか?」っと、とても丁寧に男性の方が入り口扉を開けて尋ねてこられた。

 

すかさず「閉店モードの店内で恐縮ですが、宜しかったらぜひご覧ください。」と招き入れる。

お聞きすると東京から松本に日帰りで来られ、以前からチェックしてくださっていた当店をご覧になられたくお越しくださったとの事、嬉しい。

 

店内をしばしご覧くださった後、お話を交わす。

スタイルのある独特の雰囲気を纏われた方でしたので、失礼ながら私から「お仕事は何をなさっておられるのですか?」とお聞きした。

 

「ラーメン屋です、フレグランスも作っています。」と笑顔でお答えになり。

その事についてちょっと会話を交わした後、「でも、本業はカメラマンです。」そうお答えになられた。

 

どうしたって写真好きの私、”カメラマン”さんとお聞きし、どんなお写真を撮られているのか如何せん気になる。

穏やかに会話を重ねた後でしたので、撮られた作品をサイトで拝見しようと失礼の上塗り「お名前はなんとおしゃられるのですか?」と勢いでお聞きした。

 

「〇〇◯です。」とお客様。

「えっ、〇〇◯さんですか!!?」と私。

 

ここで人生で初めての感覚、腰の力が抜ける。

思わず後退り、壁に寄りかかった。

 

写真家〇〇◯さん、好きとかファンとかそう言った感覚ではありませんが、メディアで拝見する写真と映像から、凄まじい感性・才能だとずっと感嘆の気持ちで拝見していた方。

某アーティストさんの某MVではディレクターとして映像を作られ、写真で景色を切り取るように構成された美しい映像美とエンディングで曲名とアーティスト名を出される感覚に度肝を抜かれ、完全にやられてしまっていた私。

 

嗚呼なんと嬉しき哉、そんな感性にゾッコンの思いを抱いてずっと拝見していた写真家〇〇◯さんにお会い出来た。

さらには当店の事を知っていてくださり、来松の機会に寄ってくださった!

 

気さくに、穏やかにお話しくださった〇〇◯さん。

意図されておられるのか?メディアでお写真を拝見したことがなかったのでお顔を知らず、とびっきりの感性さまと気後れ無く沢山のお話をさせていただいた私。

 

 

今思い出してもなんと嬉しく貴重な時間であったことか!?

お見送りをし、お店を閉めて、家に帰った後も私は興奮覚めやらぬ状態でございました。

 

〇〇◯さん、ご来店誠に有難うございました。

更なるご活躍をお祈りし、作品の数々を楽しみに拝見させていただきます。

 

お名前をお聞きした後、異常値の気持ち上がりで店主としてあろう事かの落ち着かぬ対応となりました失礼、心よりお詫び申し上げます。