JOURNAL

新アトリヘ訪問と「陶芸家 中川 智治 鉢展」

2023.06.29

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

新アトリヘ訪問と「陶芸家 中川 智治 鉢展」。

 

千葉県我孫子市で作陶されておりました陶芸家 中川 智治さん、この春に長野県立科町にアトリエを移されました。

昨日は立科町新アトリエに伺わせていただく。

 

新アトリエは白樺湖から程近く、蓼科山の麓、白樺林に包まれ、渓流が脇を流れる、蛍が飛ぶ自然美しい森。

四季の移ろいを感じ作陶出来る自然美しい場所。

 

1枚目の写真は、中川さんが作陶なされる轆轤場窓からのクヌギ林借景。

この日は曇り空から時折日差し溢れる天気、光が差し込んだ瞬間の輝くグリーンに内包された光景は今も鮮明に瞼に残っている。

 

新アトリエは、陶芸家さんである先代オーナーさんがアトリエ、陶芸教室、宿泊施設、そしてカフェを営んでいた広大な敷地と何棟もの建物を中川さんが継承されたもの。

手を加えなければならない箇所も多いとのことですが、中川さんの世界観を時間をかけて作り上げる楽しさのある、とても広く自然美しい中川さん新アトリエでございました。

 

新アトリエには、電気窯の他に薪窯がありこれから使用できる状態。

中川さん曰く、「新しい作品にチャレンジ!私も楽しみながら、皆様に楽しんでいただける作品を作ります!」と力強く。

 

また、アトリエを整えた後には、元々カフェスペースであった建物入り口棟をギャラリーとして運営、月に一日くらいのペースでお店として様々な方に見ていただける様に考えておりますと楽しげな計画も。

中川さんファンの皆さまには大朗報、中川さんご自身と作品に出会えるギャラリー、赴く道中ではもれなく気持ちの良い高原ドライブが付いて来るという絶妙なロケーションです、乞うご期待!

 

さて、この日のアトリエ訪問の目的は、新アトリエ探訪ともう一つ。

以前からご相談させていただいておいた当店での「陶芸家 中川 智治 鉢展」開催の具体的お打ち合わせを。

 

2023年7月29日(土)〜8/6(日)の期間、当店入り口スペースにて「陶芸家 中川 智治 鉢展」を開催。

初日となる7/29(土)(もしくは30(日)も合わせた両日)、中川さんに当店在廊いただく計画です。

 

後ほど、「陶芸家 中川 智治 鉢展」の告知投稿を当ジャーナルに掲載し、1ヶ月後のイベントまで情報を随時アップデートして参ります。

7/29からの当店での個展を、どうぞお楽しみになさっていただけましたら幸いです。

 

 

 

余談となりますが、何度もお伺いした我孫子市のアトリエより広くなった中川さんの新アトリエ。

これまで仕舞って拝見することがなかったた中川さん初期作品もディスプレイや花を添えて展示されておりました。

 

私が中川さんと取引を始めさせていただいたそれよりも前、30代半ば頃に作られていた非売品の作品。

”留学先のオーストラリアにて北欧の陶芸家「ベルント・フリーベリ」の作品に出合い、陶芸をはじめる。”と書かれていた以前のプロフィールを懐かしく思い出しながら、非常に薄く繊細で、優しい釉薬と美しいフォルムの作品に感激。

 

フリーベリを思わせる白い花器と、ルーシー・リーを思わせる高さ11cm×幅21cm大きな碗。

こちら2点に見惚れ、中川さんお気に入りの未販売アーカイヴ作品である失礼を承知しながら、あまりに美しい作品でした為中川さんにお譲りいただけないかと図々しく相談。

 

私がお店で継承させていただくこととお約束し、快くお譲りいただきました。

非売品として当店店頭でご覧いただけます、現在は多くの皆さまに植物鉢をご愛用いただいております作家さまのアザーサイド、凛とした繊細な作品をご来店の際は是非ご覧くださいませ。

 

全国の植物ラバーの皆さまから鉢作品のご依頼が途切れない中川さん、こちらの様な作品は「しばらく作っておりませんね!」っと。

でも、図々しさの上塗りにて、いつの日か当店オーダーとしてこのような薄手繊細なアートピースのご製作をお願いしたいなぁ〜と妄想しながら安曇野に帰宅した昨日の中川さん新アトリエ訪問でございました。

 

中川家の皆さま、昨日は楽しくお迎えくださりありがとうございました。

美しいロケーション、趣ある建築群に感銘、お陰様でとても癒され気持ち嬉しき探訪となりました^^