JOURNAL

山のオアシス

2022.07.25

 

矢口です。

 

山のオアシス。

 

晴天に恵まれた週末、北アルプスは夏山本番に入った。

しかし、燕山荘、涸沢ヒュッテ、唐松岳頂上山荘と超のつく人気山小屋さんにスタッフさんのコロナ陽性者が出られ、全面営業自粛・臨時休業の対応が各山小屋サイトから発表されている。

 

北アルプスは、山頂近くの山小屋に着くまで3時間4時間、なかなかの急登を上り体力振り絞って疲れ吹っ飛ぶ絶景に巡り合う。

そんな頑張った自分に、宿泊はしなくとも、休憩・トイレ・水分&食料補給が出来る山小屋の存在は本当に嬉しい。

 

疲れ切って山小屋さんに辿り着き、冷えた炭酸飲料を買って身体に流し込むあの瞬間は生き返る思い。

北アルプス登山を楽しまれた方なら実感を持ってお分かりいただける有り難さではないでしょうか!?山小屋様は山のオアシスです。

 

そんな有り難き山小屋さん、コロナ禍の2年で登山者が減ったり、人数制限せざる得なかったり、運営大変な2回の夏山シーズンを送られてきた。

しかし、ここまではスタッフさんに陽性者が出て営業を自粛することは少なかった様に思う。

 

コロナ禍3回目の夏山シーズン。

 

重症化率は低くなったと言えども、感染したらば隔離・自粛となるコロナ禍の習いは全く変わっていない。

コロナ禍が緩和されてきた世相を感じ、今年こそはと思い、感染対策準備に費用をかけ、季節アルバイトさんもしっかり確保されているであろうこの夏。

しかし、ほぼノーガードに近づいた社会活動とは裏腹に、スタッフさんから罹患者が出る可能性が上がった今夏、山小屋さんの舵取りはさらに難しいものとなりそう。

 

山のオアシス山小屋さん。

利用者にとっても、運営者さまにとっても大切な場所。

最盛期8月、どの山小屋さんも順調な営業が行えますように。