JOURNAL

古良物と小沢さん

2026.04.12

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

「古良物と小沢さん」。

 

写真は家にあるデンマーク50・60年代のヴィンテージキャビネット。

10年以上前に購入した物ですが、キャンビネットデザインの名手「Arne Vodder|アルネ・ヴォッダー」の作品だと説明された。

 

しかし、このデザインの作品はネットで検索しても購入当初も今も見かけたことがない。

でも、チーク材をベースにオーク材で縁取りをし、鉄脚にオーク材のブーツを履かせ、日本の引き戸を彷彿とさせるオークをあしらった丸い取手の意匠、引き戸レールの構造に惚れ込み、「彼の作品でなくてもいいや」と思い購入をした。

 

それから幾年、たまにオイルを入れながら、愛着一杯に我が家日々の景色溶け込んでくれている。

味わいを纏った古き物が大好きです。

 

古物好きの建築好きに勿体なさすぎるニュースが伝わってきた。

維持の運動も出ていた1964年竣工 丹下健三さんがデザインした香川県立体育館解体されるに決まったこと

 

1940年代から90年代と50年に渡り数々の名建築を残された丹下健三さん、私が数箇所拝見した中でも東京目白にある東京カテドラル聖マリア大聖堂の室内の厳かさに強烈印象に残った。

丹下建築群は、何年か後には国宝やコルビジェの様に世界遺産に選ばれる可能性がある、実に勿体無い決定だと残念に思う。

 

古いと言えば添付動画、小沢健二さん「ぼくらが旅に出る理由」(1996年5月)。

添付動画も小沢さんの若さから90年代か00年代のものだろうか??30年近く前、私の大学時代にCDアルバム「LIFE」を買って聴いていたので懐かしさ湧き上がる、名曲。

 

この動画で一番感銘を受けたのが30年近く前の小沢さんのスタイリング。

一見するとなんて事のない普段着でステージ上がっている足りない印象を抱かれるかもしれないのですが、画面上からも上質さ感じるニットカーディガンとクルーネックのアンサンブル、程よく太めの降るレングスストレートパンツ、足元は革靴を合わせる。

 

90年代半ばからと言えば、渋カジ・グランジからストリート、更にはアメカジヴィンテージスタイルが流行した時代。

その時代にあって、今に通ずる上質上品な装い、さすがは小澤征爾さん系譜にあって育ちの良さからのフリッパーズ・ギター、小沢健二さん!

 

私からすると古いのに全く古くない普遍的なサイズ感とアイテムチョイス、カラーアレンジ。

何者でもない法学部生の大学時代に観た小沢さんが、アパレル人生30年を経た私に再びそのセンスのエグさを浴びせられた次第です。