JOURNAL

万感

2025.10.16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

昨日定休日、朝一番金沢市の天気を確認し、晴れマークでしたので思い切って発起、拝見したいと思っていた国立工芸館で開催中の「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ」に向けて車を走らせた。

 

こちらの展示、これまで作品集やネットで興味深く拝見していた、実物を体験したことのなかったルーシー・リーとハンス・コパーの作品が見られる企画展。

東京往復と同じくらいやや距離のある金沢市でしたので、心うちどうしようかの迷いがありましたが、晴れのドライブだと気持ちを押して向かった。

 

そしたらば大満足!見応え十二分な作品数に圧倒された。

そして、両者作品の形状と色合いの神秘に当てられて、2フロア4ブースに並べられた作品を観ること2時間半、5回転くらい記憶に焼き付くほどに観て回った。

 

両者の作品は度肝を抜かされる美しさ、存在感、心底「金沢まで日帰り弾丸して良かった!」っと感慨に浸る。

ご興味あられます皆様は是非、足を運んで良かった間違いなしの企画展、世界的VIPが蒐集を許される価格のオークショントップピースであるお二人の作品・・・圧倒的な見応えでございました!

 

日付け変わって本日、開店一番にお買い物をくださいましたお客様はイギリスからご旅行のマダム、陶芸家 竹村 良訓さんの器を「美しい色と形」と喜びお買い求めくださった。

「昨日、イギリスの陶芸家ルーシー・リーのコレクション展を見てきました。とても美しかったです。」とお返ししたらまた話が弾んだ定休日明けでございます、ご縁ですね^^

 

 

ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―

国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)

会期|2025年9月9日(火)〜 11月24日(月・休)

本展は、20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リー(1902-1995)の作品を国立工芸館に寄託された井内コレクションを中心に約120点でご紹介します。オーストリア・ウィーンで生まれたルーシー・リーは、ウィーン工芸美術学校で轆轤ろくろに出合い魅了され、陶芸の道へと進みます。作家としての地位を確立しながらも、1938年に亡命を余儀なくされると、作陶の場をイギリス・ロンドンへ移します。ウィーン、ロンドン、当時の美術のエッセンスを吸収し昇華した彼女の作品の魅力。それは、しなやかながらも芯を感じる優美な形、色彩、といえるでしょう。私たちを魅了してやまないリーの作品、その造形の源泉は何であったのか。本展では彼女が出会った人、もの、場所、そして時代背景を交えながらその作品を紐解きます。ウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンやロンドン時代のバーナード・リーチ、ハンス・コパー。制作初期から円熟期まで、彼女と交流のあった作家たちの作品もあわせて展示することで、その造形の根源へと迫ります。また、これまでリーチとの関わりの中で捉えられてきた日本を中心とした東洋のやきものとの関係性も見直します。東洋のやきものへの関心が高まっていた20世紀初頭、リーチを筆頭にイギリスの作家たちは日本や中国のやきものに大きな影響を受け制作していました。その中心地となり土壌が形成されたイギリスで、彼女が、何をみて学び、受け入れたのか。洗練された佇まいの作品の内にある東西をまたぐ複層的な造形を知ることで、作品に表された彼女の信念と凛とした姿が浮かび上がることとなるでしょう。