JOURNAL

参考書

2025.09.27

 

 

 

 

 

矢口です。

 

写真家 上田義彦さん「いつも世界は遠く、Yoshihiko Ueda:From the Hip」が届いた。

こちらは旧作から最新作まで40年の活動すべてを辿る神奈川県立近代美術館での大回顧展完売していたの図録、回顧展の開催期間はまだ先までありますが葉山まで観に行けるタイミングはないだろうと思い図録を注文した。

 

上田義彦(うえだ よしひこ)さんは 、活動初期から自然や都市の風景、著名人のポートレイト、広告写真など幅広い分野で活躍を続けてきた写真家。瞬間を捉える感性と卓越した技術で、時代とともに変化する作風でありながら一貫して普遍的な美を作品に込め、国内外で高い評価を得てきた。公立美術館で約20年ぶりの展覧会となる本展では、代表作や未発表の初期作品から最新作まで、自ら現像とプリントを手がけた約500点を通じ、その40年の軌跡。本展は、写真家・上田義彦の40年にわたる活動を500点におよぶ作品によって総覧する、公立美術館においては約20年ぶりの展覧会となります。未発表の初期作品をはじめ、ネイティヴ・アメリカンにとっての聖なる森を捉えたシリーズ〈QUINAULT〉や自身の家族にカメラを向けた〈at Home〉、著名人を撮影した〈Portrait〉、生命の源をテーマにした〈Materia〉に加え、これまで展示の機会の少なかった映像作品、さらにはチベットの人々を撮影した最新作まで、上田自身によって現像とプリントが手がけられたすべての作品とその活動の全貌をご覧いただけます。― 同名展覧会の説明文より

 

数々の広告写真を世に送り出してきた上田義彦さん、1990年から2011年までの約20年間撮影されたサントリーウーロン茶の世界観は多くの方が一度は目にし記憶に宿しているのではなかろうか。

上田義彦さん写真は、広告ばかりでなくご自身のコンセプトを持たれた作品作りや日常的なスナップ、家族写真にも及び、様々な視点、様々な題材、様々な手法、様々な色合いで表現されている。

 

こちらの図録もそうですが、上田さん公式サイトポートフォリオのページはとても美しく、迫力のある写真が並ぶ

作品のほとんどはフィルムで仕上げられたものだろうと思いますが、その構図、その色合い、その明暗、その深度、横好きとしては真似て学びたい秀逸な参考書。

 

本厚4.5cm、768ページ、約500点に及ぶ作品、私として大変満足感溢れる写真集でございました。

当店図書に所蔵しております、ご来店の際はご自由にご覧くださいませ。